アイディアを磨くために必要な環境とは?~子供が知的生産を身につけるにはどうすればいいのか?②~

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前回記事では子どもが知的生産を身につけるためにはどうすればいいかについて学校で身についたものと身につかなかったものの差から考えました。

子どもが知的生産を身につけるにはどうしたらいいのか?
Lyustyleさんのこの記事を読みました。 この記事で言及されていた雑誌「かーそる」のgofujitaさんの記事も読みました。これら...

今回の記事では日本と海外、特に欧米のこどもとの知的生産のちからの差について考えます。特に「考えたことを伝える力」と「考えたことを磨く力」のふたつのちからの差について考えたいともいます。どうすれば子供の知的生産を身につけ、伸ばすことができるでしょうか。

力の差についてLyustyleさんのブログから例を引用します。

「まず、自分の意見を責任者に伝え交渉しようと言うルール」

ルールかどうかはわからないが、欧米系の子どもたちは普通に身に着けている能力だと思われる。

中略

実に落ち着いた表情で、子どもに話しかけるようにゆっくりと、かんでふくめるように思いを伝えに来たオーストラリア人の1年生女の子の目。今でも忘れない。はじめは,私はこの子から下に見られているのではないかと感じたほどだ。

どの年齢の子供であっても、相手がだれであろうが、相手の目を見て、一言一言、大事に相手にわからせようとして話をし始める。

いつもはやんちゃで私を困らせてくれる現地の子供達が、居住まいを正して「SENSEI. May I tell you・・・?」と話に来るのだ。

知的生活日記 「かーそる」読書日記⑦

オーストラリアで教師をやっていたこともあるLyustyleさんの経験です。日本の子供が自分の意見を責任者に伝え交渉しようとすることはあまりないイメージです。少なくともわたしはできませんでした。

交渉のためには「考えを磨き」、「考えを伝える」このふたつが必要です。ではなぜ日本と欧米でこのようなちからの差があるのでしょうか。

わたしが考えるポイントはハイコンテキストとローコンテキストです

ハイコンテキスト、ローコンテキストとは

ハイコンテキスト、ローコンテキストとはなにか。wikiから引用します。

高文脈文化のコミュニケーションとは、実際に言葉として表現された内容よりも言葉にされていないのに相手に理解される(理解したと思われる)内容のほうが豊かな伝達方式であり、その最極端な言語として日本語を挙げている。

一方の低文脈文化のコミュニケーションでは、言葉に表現された内容のみが情報としての意味を持ち、言葉にしていない内容は伝わらないとされる。最極端な言語としてはドイツ語を挙げている。

wikipedia 「高・低文脈文化」

大雑把にいうとハイコンテキストとは長年連れ添った老夫婦のようなあうんの呼吸です。

「あれ取って」「はい、これですね」

詳しく言葉にしなくても二人には分かる。このように言葉にしなくても伝わる情報が多いのがハイコンテキストです。逆にローコンテキストでは詳しく言葉にしないと伝わらなりません。

「テーブルの上にあるリモコンをとって」「はい、リモコンですね」

このような差があります。

考えたことを伝える力との関係

上で引用したように日本ではハイコンテキストな文化(言いたいことが少ない言葉で伝わりやすい環境)、欧米ではローコンテキストな文化(言いたいことが伝わりにくい環境)と言われています。

言いたいことが伝わりやすい環境で育つのと伝わりにくい環境で育つのではどちらがより伝える力を身に着ける必要性があるか。やはりローコンテキストな環境に身を置く方が「考えたことを伝える力」は伸びやすいのではないでしょうか。

論理的に考えたことを伝える力いわゆるロジカルシンキングが欧米の人と比べて日本人が劣るといわれているのもこのハイコンテキスト、ローコンテキストの差であるとされています。

考えを磨く力との関係

では考えを磨く力とこのハイコンテキスト、ローコンテキストな文化のちがいがどう関係あるのか。それはどのような環境にアウトプットするかで考えやアイディアの磨かれ方が違うからです。

たとえばなにかプレゼン資料をパワポで作ったり、あるいは仕事の報告書を書いたり、あるいは誰かに教えるときにアイディアや言いたいことについてより理解が深まった経験はないでしょうか。

わたしもブログを書くことで伝えたいことが増えたり、実はこんなこと言いたかったのかとい気づいたりします。(過去記事:なぜ文章を書くとなぜアイディアがでるのか?

それはなぜか?

それは自分の頭の中は究極のハイコンテキストであり、アウトプットすることはアイディアをよりローコンテキストな環境に置くということだからです。

ローコンテキストな環境に置くとはどういうことか。ローコンテキストであれば伝えたいことを相手に分かるようにしなければいけません。つまり自分の頭の中のイメージだったり、単語の羅列だったり、そういったものを相手に分かるように考えをより深くしなければいけません。

このローコンテキストな環境に自分の考えを置く経験が考えを磨く力になると考えます。ダイヤモンドを原石から宝石にするには磨かなければいけません。同様に頭の中の考えを現実というローコンテキストな環境で磨くことで考えをよりしっかりとしたものにできます。

そして日本よりローコンテキストな環境である欧米のほうがより考えを磨きやすい、考えを磨く必要がある環境といえます。欧米では自分とちがった文化、歴史を持つひとと過ごす機会が多いです。そういった共通点が少ない人へも考えを伝えるための経験を積むことが考えを磨く力になるのだと思います。

この環境の違いが日本と欧米のこどもの考えを磨くちからの違いになっているのではないでしょうか。

子どもにローコンテキストな環境を用意するには

では知的生産の力を伸ばすにはこどもにローコンテキストな環境を用意してあげるのが一つの方法といえます。

たとえば多様なバックグラウンドを持った人たちがいる環境で過ごすことです。インターナショナルスクールや留学。あるいは違う年齢層で遊ぶことでもいいでしょう。それらの環境の中で過ごすだけでなくアウトプットをすることで考えを磨く力、考えを伝える力がつく、もしくはつくためのヒントが得られるはずです。

家庭でできることは子どもに「どうしてそう思うのか」、「他のアイディアはないかな」と聞くことだと思います。ただし気を付けたいのが批判や否定にならないようにしたいということです。ローコンテキストは伝えることが難しい環境ということであり、否定や批判をされることがローコンテキストな環境ではないからです。

終わりに

こどもだけでなくおとなでもローコンテキストな環境(社外、新入社員、違う分野の人etc.)を利用することで考える力を磨くことができると思います。

人に教えることで自分の知識が再確認されるというのも自分の知識をよりローコンテキストな環境におくからだと思います。

池上彰さんの「伝える力」では子供に説明できればだれにでも説明できるとありました。外国の子供に伝えられるぐらい考えを磨くといちばん考えを磨けるのではないかでしょうか。

ゆうびんやでした。


今年読んだ育児本で一番おもしろかった一冊


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