「この世界の片隅に」ヒットの芽はクラウドファンディングで生まれた

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「この世界の片隅に」を最近読みました。とてもおもしろく、涙ポロポロ感動しながら見させていただきました。見ていない方はぜひ見てください。

この世界の片隅にの公開劇場一覧ページです。

さて映画レビューはほかの方におまかせして、わたしは「この世界の片隅に」のヒットの一因ともなった「クラウドファンディング」について心理学の観点から書いていきます。

「この世界の片隅に」はクラウドファンディングで資金を集めた映画であることはご存知の方は多いと思います。このクラウドファンディングにより映画を作るための資金は集められました。でも実はクラウドファンディングをすることによりヒットの芽を育んだともいえるのです。

このクラウドファンディングの影響を「影響力の武器」から考えてみました

一貫性の原理でファンをゲット

「影響力の武器」の中で語られる心理学の一つに一貫性の原理があります。

ひとたび決定を下したり、ある立場をとる(コミットする)と、自分のうちからも外からも、そのコミットメントと一貫した行動をとるように圧力がかかります。

「影響力の武器」 p97 ロバート・B・チャルディーニ 

たとえばスーパーの試食で「おいしいですよね?」と聞かれて「はい」と答えたら、買わざるを得ない気持ちになります。わたしも試食で買ってしまいそうになったことが多々あります。これは美味しいという立場を表明したことによりそのあとの行動に影響が出ている例です。

そしてクラウドファンディングで資金をだした人たちは「この世界の片隅に」という映画に好意的な立場をとるとコミットしたわけです。このことによりちょっとやそっとでは「この世界の片隅に」を嫌いになれないファン層が形成されます。

なじみと協力により好意を高める

さらにこのクラウドファンディングでは週一回でメールマガジンを送って丁寧に経過報告をしたそうです。

こうしてクラウドファンディングで集めた応援団には、ほぼ週1回メールマガジンを送って、「ここまでできた」という経過報告を行ったこともポイントです。絵がここまでできたとか、色が付いたとか、スタッフルームの様子はこうだとか、写真も一杯貼り付けて、ものすごく丁寧に対応してきました。支援者はそれを見て、自分もスタッフの一員としてこの映画を一緒に作っているような感覚を味わえたと思います。

『この世界の片隅に』大ブレークのなぜ(前編)- 日経トレンディネット

ここには影響力の武器のひとつである「好意」が深くかかわっています。

人や事物と接触を繰り返し、なじみをもつようになることも、たいていの場合は好意を促進する一つの要因になる(中略)特にこの関係が強く生じるのは、相互の協力によって成功がもたらされる場合である。(太字筆者)

「影響力の武器」 p324 ロバート・B・チャルディーニ 

なぜ多くのアプリやサイトが通知やメルマガを出したがるのか?それはこの「なじみ」を持ってもらうためです。クラウドファンディングをした人にメールを送ることはこの「なじみ」につながります。そしてクラウドファンディングという形ですでに「協力」しているので、映画への好意はさらに高まっていたことでしょう。

そして初日に映画を見に行ったクラウドファンディングをした方々があの素晴らしい映画を観たら大満足なはずです。そして家族や友人に、またSNSでわたしが協力した映画がとても素晴らしかったと言いたくなるはずです。わたしなら言います(笑)

それにもともと映画が趣味の方が多いはずですからSNSにアップすれば映画好きの間に広まるのはそこまで時間がかからなかったのではないでしょうか。

かくして映画ヒットの芽が出たわけです。

終わりに

クラウドファンディングの効果についてここまで書いてきました。もちろんこれらの効果は副次的なもので映画が素晴らしかったことが一番のヒットの要因であることは間違いありません。

もう一度映画館で見ようか悩み中なゆうびんやでした。



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